東京駅、ようやく“歴史的建造物”から“建築”へ2012/10/01 18:11

今日東京駅が、辰野金吾が設計した当初の姿にほぼ復元されオープンしたので早速見に行って来ました。戦災であの残念な姿の単なる“歴史的建造物”になって67年も経ってようやく“建築”としてよみがえりました。空中の容積率を周囲のビルに売ることにより工事費を捻出し実現したようですが、こんな制度ができなければずっとあの残念な姿のまま放って置かれたのかと思うと何が経済大国なのかと残念に思います。
今まで東京駅丸の内を訪れることはあっても一度も写真すら撮ったことはありませんでしたが、今日撮った写真を見て初めて不思議なことに気が付きました。中央の寄棟屋根部分を中心にして左右にドーム部分があるシンメトリー(左右対称)の建築だと思っていたら、その間にある小さな塔状部分の位置が左右対称ではないのです。どういう理由なのかこれから東京駅を見るたびに気になりそうです。
今日はテレビ局の取材やら老若男女大変多くの人が見に来て写真を撮ったりしていました。“建築”ってやっぱりいいな、大切なんだなと、そしてただの建物ではなく人に愛される“建築”をつくらなければならないとあらためて思いました。
東京駅

ちひろ美術館・東京2012/10/30 22:51

今日東京都練馬区下石神井にあるちひろ美術館・東京(内藤廣設計)に行きました。
小さい不整形な展示室と中庭を配した居心地の良いいわさきちひろの絵にピッタリな美術館です。外壁の色などもいわさきちひろの住宅でもあった旧建物に合わせたのでしょうか、周囲の環境によく合っていて設計者のやさしさが感じられます。小規模美術館のお手本のような建築です。
ちひろ美術館・東京