土屋 裕 blog

今世界中が新型コロナウイルスに苦しんでいます。日本も例外ではなく社会全体が重苦しい空気に包まれています。そんな中きのう（４月17日）安倍首相が10万円一律給付を決断したと発表しました。

今この時期にコロナウイルス対策としてこれがベストなのかどうかはにわかに判断できませんが、現金の一律給付というのは１回限りとはいえまさにベーシックインカムのようです。

ベーシックインカムについては専門家や政治家が具体的な給付金額や財源、公平性と税制の問題など論じていますが、私などは格差問題で行き詰った自由資本主義下における様々な不幸を減らすための唯一の手段ではないかとさえ思えます。

感染拡大中の現下、仮にベーシックインカムが実現されていたとすれば、無理に仕事をしなければならない人も減りより強力な感染抑止のための制限をかけることができ、政府や自治体は医療体制の支援により注力できたと思います。

過去の感染症流行がそうであったように今般の世界的な新型コロナウイルス感染症の流行は、これまでの社会の在り方に少なからぬ変革をもたらすことは間違いありません。これがきっかけとなって不幸を最小限にするため、すべての人がそれぞれ自分らしく生きられるため、ベーシックインカムの議論が活発になることを願います。