ブログはじめまーす。2011/02/25 17:44

季節はずれのポカポカ陽気につられてブログをやってみることにしました。

ホームページはあり、開設当初雑文の掲載も少しばかりしていましたが、ちょっとした文章のために更新するのは面倒ということもあり、雑文を書くのにはブログのほうがいいんじゃないかと思ってこんなことをはじめてみることにしました。

基本的に飽きっぽくて怠惰なので、質、量ともに???ですが・・・

斜め読みでも飛ばし読みでもチラッと見でもしてくださる方がいらっしゃいましたら幸いです。

ニュージーランド地震倒壊建物2011/02/26 13:28

今朝の新聞にニュージーランド地震で倒壊した建物はごくわずかだったと、衛星写真とともに伝えられていました。仕事柄地震災害があるたびに建物の被害状況は気になります。この写真でも多数の日本人も被災したビルがコア(階段、エレベーター、トイレ、設備配管スペースなど壁で囲われた部分)を残して倒壊した様子がわかります。
倒壊の原因は今後の調査を待たなければなりませんが、片側に寄ったコアとおそらくは柱だけで壁のなかった居室という構造から、建物がねじれて弱い部分に力が集中して倒壊したのではないかと想像されます。
阪神淡路大震災でも多くの木造建物が倒壊しましたが、そこから学び基準が改正されたのも壁の量とバランスでした。
超高層の建物でもない限り絶対に地震で倒壊しない建物を作ることは実はそれほど難しいことではありません。極端な話、柱や梁をうんと太く丈夫にして窓のない壁で囲われた建物を作れば良いのです。要は使い勝手とコストと作りやすさのバランスの中で地震に対する安全性をどの程度確保するかです。その延長上で古い基準で建てられた建物や老朽化した建物を改修するか建て替えるかということも問題になってきます。
「あのような倒壊は、基本的に欠陥建築物だ。現在の耐震基準前に建設されたのだろうが、市当局が耐震強化するよう行政指導をすべきだった」(朝日新聞/2011年2月26日/入倉孝次郎京都大名誉教授)
天秤の片側には命、片側にはお金と手間、避けては通れないにもかかわらず現実には先送りされがちな他人事ではない大問題です。