「建築の表現展」開催2011/08/24 22:52

先月お知らせした伊藤眞一さん主催「建築の表現展」の展示準備を今日してきました。
明日25日(木)から30日(火)まで開催します。
聖蹟桜ヶ丘にお近くの方、どうぞ気楽にお立ち寄りください。入場(通行)無料です。
京王線聖蹟桜ヶ丘駅直結の京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターAB館5階連絡ブリッジギャラリーです。

建築の表現展準備



「建築の表現展」終了2011/08/31 23:27

2011年8月30日「建築の表現展」終了しました。
ご覧頂きました皆様ありがとうございました。
特に恩師吉田研介東海大学名誉教授ご夫妻にはお忙しい中また遠いところ見に来て頂き御礼の言葉もありません。
 
 
以下は私の展示したパネルです。
 
「最小限住居のためのインヴェンション」
最小限住居のためのインヴェンション_1

最小限住居のためのインヴェンション_2

 
「東日本大震災復興のためのまちづくり私案」
東日本大震災復興私案_1

東日本大震災復興私案_2

「東日本大震災で東北地方太平洋沿岸の多くの町や集落が津波で流された。復興に当たっては住宅の高台移転が基本方針とされたが、高台の土地確保や肝心の住民の同意を得ることが困難ということもあって遅々として進まない。高台移転が本当にベストなのだろうか。高台移転は豊かさとそして時に災害をもたらす海という自然に背を向けることである。高台移転はこれまでの生活と仕事をリセットすることである。高台移転は町や集落の文化、伝統を途絶させることである。山を切り開いての高台造成は、景観と自然の破壊、土砂災害や地盤沈下の危険の増大、森林伐採による海の生態破壊から漁業被害までをももたらす。高台移転は漁民に漁師をやめろと言うに等しい。高台移転は間違っている。そして経済や効率だけの復興は間違っている。真っ白な紙に絵を描くような復興ではなく、できうる限り被災前に存在した町や集落のかたちと住民の意向を尊重し、迅速に、かつ安全な復旧・復興を目指すべきである。
ここに示した案は被災地復興の一街区のイメージである。中心に中層鉄筋コンクリート造の津波避難ビルを兼ねた公営集合住宅を配置し、周囲に戸建て住宅を建てる。集合住宅には、安全で住みやすい町にするために住民の交流が促進される工夫がしてある。様々なタイプの家族が変化をしながら長く住み続けられる工夫もしてある。戸建て住宅は地域の実情や伝統、文化に合わせて建てるが、一部を鉄筋コンクリート造にして津波で水没しても空気だまりができ緊急避難できるロフトを設ける。防空壕ならぬ防水天である。防水天は集合住宅の住戸にも設けることができる。津波が襲来したらまず高台に避難する。高台が近くになかったり行き着けなかった場合は津波避難ビルに避難する。屋外にも逃げられなかった場合は防水天に避難する。海に背を向けるのではなく、ソフトとハードを組み合わせ二重三重の安全策を準備してこれまでの生活と文化の継続を果たすことこそが、真に住民による住民のための復興である。」