専門家と識者・一般人2015/09/03 19:54

「五輪エンブレム中止:「遅きに失した」 識者ら批判の声/・・・スポーツ評論家の玉木正之さんは、まず一言「良かった」と語った。さらに、撤回を「遅きに失した」と切り捨てた。デザインについても「いいと思わない。戦前の近現代主義のようなもので、なぜあんなのが選ばれたのか」と疑問を投げかけた。・・・今後、新しいエンブレムを作成し、選定すると見られるが、玉木さんは「ネットが発達している。みんなで選んだらどうか」と提案した。・・・」(毎日新聞 2015年9月1日)

こういう意見、今回のグラフィックデザインに限らずいろんな世界で多くなって幅を利かせていると感じるのは私だけでしょうか。上の例で言えばスポーツ評論家の玉木氏、デザインの勉強をされたり、デザインのセンス、素養がおありなのかどうか存じませんが、“識者”の一人としてデザインを批判し挙句の果てにネットでみんなで選んだらどうかとまでおっしゃっているのです。ネットから画像を無断借用するなど佐野氏に批判されるべきところはありますが、少なくとも相応の実績のあるデザイナーがデザインし、専門家である審査員が選んだデザインに対しては盗作と判定されているものでもない限り相応の敬意を払ってしかるべきと思います。
これはなにも一部の“識者”に限らず、たとえばネット上での(多くは匿名による)無責任な意見にも共通していて、バックグラウンドのない感覚的で一般受けしそうな考えを間違いのないものと勘違いし、しかしそれが大勢となりいつの間にか正論となってしまうことさえあります。
もしエンブレムをみんなで選んだら、世界中からそして未来の日本人からも嘲笑されるようなものになること間違いありません。デザインに限ったことではありませんが、専門とか専門家ってそういうものです。もちろん専門家も間違えることがあるし専門家を盲信してはいけませんが、もう少し専門家とその作品や仕事等への敬意そして専門外者としての謙虚さと思慮深さも必要ではないでしょうか。

大國魂神社2015/09/28 22:41

今日、府中へ行ったので大國魂神社へ寄ってみたらちょうど秋季祭(9月27・28日)をやっていました。
せっかくお参りしたので、最後の望み?に愚息の合格願いのお守りもお受けして来ました。

大國魂神社