役所の確認審査能力2017/06/30 23:01

今日地鎮祭があって、今日確認が下りました。
明日から根切り工事に入る予定で、きわどいところで違反回避です。
木造2階建て住宅のいわゆる4号建築物で、市役所に確認申請しました。
天空率を使ったとはいえ、設計上変更しなければならないようなことがないにもかかわらず、4度の書類訂正を経て、最後に確認済証を受け取る時にさらに数か所訂正して22日かかってようやく下りた次第です。
「ロフト」を「小屋裏収納」と書き替えさせられたり、「北側斜線」を「高度斜線」と直させられたり、計算するまでもなく一見して全く問題がないような項目を計算させられたりと少なくとも私の経験上他の検査機関では問題にならないと思われる事々で散々でした。しかもそれが小出しに出てくるので、片道2時間近くかかる役所に訂正だけで4度も通う羽目になりました。
窓口でのやり取りでも建築指導課の複数の職員から「皆さん○○市に出したがらない」という言葉を聞かされましたが、そりゃあ知っていれば誰も出さないだろうと今回身に染みました。そして6月に申請して下りた確認番号が6号、つまり今年6件目ということです。私が見た限りでは受付けして直接審査を担当する職員が3人、上役が2人のようでしたが、いつ行っても空いているのが唯一の良い点でしょうか。
まあ役所には多かれ少なかれこのような傾向はあるようですが、ここ数年役所に確認を出した4号建築物のうちから申請月、確認日数、確認番号(件数/月)の例をいくつか参考まで

東京都  申請11月 日数 2 1045号(95件/月)
(多摩建築指導事務所)
横浜市  申請6月 日数20   56号( 9件/月)
八王子市 申請6月 日数16   19号( 3件/月)
立川市  申請6月 日数22    6号( 1件/月)

東京都など例外はあるとしても、多くの役所は何のための確認申請かということに疑問を感じさせるような審査内容と非効率により、手数料が安いにもかかわらず人気がなく、そのため職員が経験を積むことができずますます悪循環になっているのではないかと思わせられます。
特に今回、上役が自分流に役所の書類の体裁を整えることが第一で、部下のフォローなど組織としての役割や市民である申請者の利益、社会にとってなぜ建築確認が必要なのかといったことが二の次になっているように感じられました。