確認申請 無意味な厳密2015/06/04 22:49

17日前に八王子市建築審査課に申請していた建築確認がようやく昨日下り、今日確認済証を受け取って来ました。
25㎡程のプレハブ平屋の事務所で難しいことは何もない4号建築物でした。1千㎡近い敷地にポツンと建っていて1.6m幅の窓が4カ所あり、一見して採光や排煙、換気も問題ありません。それでも4号建築物ながら住宅ではないので採光や排煙、換気を検討するようにとのことで、いつものように排煙は引違い窓の開口幅を1/2にして計算して出したら、下図のようなものを送ってきて1/2ではだめだと言ってきました。(実際に計算に使った幅の数値は端数を切り捨てて1/2より小さかったので厳密に考えても問題ありませんでしたが)

開口寸法

そして採光計算もざっと見て20倍以上余裕があるにも関わらず採光補正係数を使って、なおかつガラスの面積で計算しなおすことを求められました。なんと硬直したお役所仕事感覚、と言っては他の多くの公務員の方に怒られるかもしれませんが、うんざりさせられました。
まあこれは極端な例ですが、杓子定規に、役所が勝手に決めたわかりにくい細々した計算やら告示やらの番号等まで設計者が書かされることは他でもよくあります。確認申請に関しては設計者の仕事は適法で安全な設計をすることまでで、それが実際の難解極まる関連法令やらおびただしい数の告示やらのどの条項に合っているのかどうかといったようなことを確認するのは審査側の仕事ではないかと思います。こんなどうでもいいようなことに厳密さを要求するからには、木造3階建て実質共同住宅を何十年も放置なんてことは八王子市ではないんでしょうね。
今回の八王子市の場合は建築主事の建築審査課長が書類の形式だか何かを何よりも尊重される方だったようで、担当の若い職員が間に挟まれて困って親切に当方の代わりに細々図面に書き加えてくださって後からこっちが訂正印だけ押して、という箇所もありましたが八王子市に確認申請の予定のある方、要注意です。

東大駒場キャンパス2015/06/07 22:22

今日近くに行く用があり、時間が余ったので東大駒場キャンパス内を散歩してきました。
新旧数多くの施設がありますが、この写真は中でも新しい2006年竣工、鹿島建設の設計・施工による駒場コミュニケーション・プラザです。大きな庇が空間を感じさせ、人を招き入れるような好ましい建築だと思います。

東京大学駒場コミュニケーション・プラザ


東京大学駒場コミュニケーション・プラザ