バッハの教会カンタータ2021/01/31 18:44

昨年末の小学館バッハ全集に続いてここのところ鈴木雅明によるカンタータ全曲シリーズのCDを区立図書館で借りています。
バッハのカンタータはカール・リヒターやヘルムート・リリング、小学館バッハ全集に入っているグスタフ・レオンハルトとニコラウス・アーノンクールなど聴いてきましたが、日本人による教会カンタータ全曲ということで鈴木雅明にも食指が動いた次第です。

リヒターはなんと言っても説得力があるこれぞバッハという感じの名演です。
リリングは押し付けがましいところがなく良い意味で安心して聴ける好演です。
レオンハルトとアーノンクールは古楽器による演奏で魅力的ではあるのですが、曲によっては少々癖があり金管の音程が不安定なところなどもあります。

まだ一部しか聞いていませんが鈴木の演奏は端正で美しく、どちらかというと軽快でアップテンポな祝祭的な曲に魅力を感じます。一方82番「われは満ちたれり」などの内省的な曲はやはりリヒターなどの方が圧倒的に良いです。またアルトがカウンターテナーになっているところも好みのわかれるところです。

鈴木雅明による教会カンタータ全曲シリーズのCDは全部で55枚ですが、区立図書館所蔵は何枚か欠けていて、傷があって音飛びや雑音の入るCDもあります。きょう借りてきた1枚も下の写真のように同心円状にたくさんの傷があり、何か所も音飛びや雑音が入ります。この傷はどう見ても回転中にできた傷ではないかと思うのですが、だとすると再生機械のせいでしょうか。同じ人が他に借りているとまた同じようなCDがあるのではないかと不安になりました。

傷だらけのCD